米Linden Labの仮想世界サービス「Second Life(セカンドライフ)」関連の技術やサービスを手がけるSUN(本社:東京都千代田区)は10月30日、ngi groupおよびその子会社で3D仮想空間技術の開発を行う3Diと10月22日付で資本/業務提携契約を締結したと発表した。

 3Diは、オープンソースの3D仮想空間サーバーソフトウエア「OpenSim」をベースにした商用ソフトウエア「3Di OpenSim」を販売している。SUNは、セカンドライフ対応の携帯電話向けビューアーの開発やセカンドライフ内でエンタテインメント型ショッピングモール「TokyoZERO番地」を運営している。

 この提携でSUNは同社の3Dインターネット事業全般で3Di OpenSimの採用を進める。具体的には、3Di OpenSimを採用したショッピングモールの開発、3Di OpenSimにおけるコミュニティの育成、3Di OpenSimのマーケティングや営業活動の支援なども行う。これによりSUNは、セカンドライフに限定されないサービスを展開していく。

 またSUNと3Diは、「TokyoZERO番地」の出店企業を対象に、3Di OpenSimのローエンド版ソリューションを共同で企画/開発、SUNが販売代理店として販売活動を行う。

 このほか、ngi groupの子会社、トレンドアクセスが運営する仮想世界特化型の情報ポータルサイト「セカンドタイムズ」の事業と、セカンドライフに特化したSNSコミュニティ「NaviSL」事業のSUNへの譲渡も予定しているという。

 この資本提携により、ngi groupはSUNの株式の14.9%に当たる4100株を1億8450万円で取得する。

■関連情報
・SUNのWebサイト http://www.suninc.jp/
・ngi groupのWebサイト http://www.ngigroup.com/
・3DiのWebサイト http://3di.jp/