米Hewlett-Packard社は2008年10月29日,米国でULCPCの新ラインアップ「HP Mini 1000」を発表した(関連記事)。従来の「HP 2133 Mini-Note PC」と比べ,CPUを台湾VIA Technologies社のC7-Mから米Intel社のAtomに変更したのが,スペック上の大きな違いだ。しかし,ユーザーがぱっと見て驚くのは,そのデザインだろう。
HP Mini 1000には,Windows XPを採用したベース・モデルの「HP Mini 1000」(写真1)のほかに,Linuxを採用した「HP Mini 1000 with Mobile Internet Experience」(外装はベース・モデルと同じ)とファッション・デザイナーVivienne Tam氏がデザインした「HP Mini 1000 Vivienne Tam Edition」(写真2)の3モデルがある。写真を見ると分かるように,単色塗装されたモデルはなく,唐草模様のような柄や花柄が描かれた目立つものになっている。特に,HP Mini 1000 Vivienne Tam Editionは,外装だけでなく,キーボードやタッチパッド部まで赤く,使っていれば目立つことこの上なしだ。
気になる国内での出荷については,「現在は検討中」(日本ヒューレット・パッカード広報部)とのこと。しかし,国内出荷はほぼ確実だろう。実は,HP Mini 1000 Vivienne Tam Editionは,2008年9月16日に香港で開かれたHPの発表会で,外装だけが明らかにされていた。そのとき,「選ばれたアジア地域の数カ国で出荷する」と説明しており,その中に日本も入ると考えられるからだ。
なお,Linuxモデルには,Ubuntu LinuxベースのオリジナルOSが搭載される。プログラム・ランチャなど画面デザインが凝っており,Linuxを知らないユーザーでも使いやすいだろう(写真3)。