住商情報システムは10月29日、2009年3月期第2四半期の決算説明会を開催した。連結の売上高は、前年同期比3.0%増の634億6900万円、営業利益は同2.9%増の29億9000万円の増収増益だった。阿部康行社長は、「ほぼ想定通りに着地した」と評価した。

 セグメント別の売上高については、主力の業務系ソリューション事業が315億6500万円と、同4.9%減だった。サーバー統合の大型案件が昨年の反動で7億円減少したり、サーバー販売で安値競争が激化したりしたことが影響した。

 これをカバーしたのが、ERPソリューション事業とプラットフォームソリューション事業だ。ERPソリューション事業は、同18.0%増の77億1100万円だった。同社のERPパッケージ製品の「ProActive E2」案件が増加したことに加え、製造業や流通業へのSAP製品やオラクル製品の導入案件が順調だった。プラットフォームソリューション事業は、大学向けハイパフォーマンスコンピューティングの大型案件などにより、同10.6%増の241億9200万円となった。

 受注高と受注残高が共に前年同期を上回っており、2009年3月期通期の連結業績見通しは、変更しない。しかし同時に、阿部社長は、「不況は長期化するだろう。既に製造業や証券業向けのソリューションで影響は出始めており、今後は状況を注視していかなければならない」との見解を示した。