ヤフーは2009年1月からケータイ向けの行動ターゲティング広告を開始する。個人の嗜好(しこう)性に合った効果の高い広告をケータイ向けにも配信して、広告収益の増収を図る。

 ケータイ向け行動ターゲティング広告では二つのメニューを提供する。一つは、ユーザーが「Yahoo! JAPAN ID」にログインした状態で閲覧した「Yahoo! JAPAN」のコンテンツや、検索キーワードなどの行動履歴に基づいた広告を配信するもの。「モバイル版Yahoo! JAPAN」でYahoo! JAPAN IDにログインしたユーザーに広告を配信する。

 有効な活用方法としてヤフーでは、「まず、パソコン向けに広く認知してもらうためのバナー広告を出稿する。その広告をクリックしたユーザーが、モバイル版Yahoo! JAPANにアクセスしたときに、来店キャンペーンなど行動を促す広告を出す」といったことなどを挙げている。

 もう一つは、モバイル版Yahoo! JAPAN上での行動履歴にひも付けて広告を配信するもの。NTTドコモが2008年3月に、個体識別ID「iモードID」の提供を開始したことで、主要携帯事業者の携帯電話端末ごとに行動履歴が取得できるようになったため実現した。

 いずれのメニューも4週間以内の行動履歴に基づいて広告を配信する。

 同社は2009年1月から広告営業を開始して、広告主を獲得次第、配信する予定。