写真1 決算を説明するNECフィールディングの片山社長
写真1 決算を説明するNECフィールディングの片山社長
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写真2 来年3月までにブランドのロゴを「NEC」に変える
写真2 来年3月までにブランドのロゴを「NEC」に変える
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 NECフィールディングは2008年10月29日、2009年3月期の第2四半期決算を発表した。08年4-9月の累計で連結の売上高が3%増の1032億円、本業のもうけを示す営業利益が3.3%増の38億円となった。片山徹代表取締役執行役員社長は「厳しい情勢の中、前年同期を上回る結果を達成できた」と説明する(写真1)。

 セグメント別に見ると、売上の49.5%を占める保守事業の「プロアクティブ・メンテナンス」の売上が4-9月の前年同期比で6.7%増となった。一方で残りの50.5%を占める、運用事業を中心とした「フィールディング・ソリューション」が同0.5%減となった。フィールディング・ソリューションでは昨年度、メディア作成業務を請け負う特需があったため。

 利益面でも、プロアクティブ・メンテナンスの13億円増を、フィールディング・ソリューションの12億円減が押し下げた。運用サポートやヘルプデスクのサービスに対する先行投資をした結果だという。

 景況感悪化の影響について片山社長は「案件の規模が小さくなったり、契約がずれこむことがあるかもしれない」との見解を示した。ただ、今後の業績見通しは「当社の保守事業はストック型。景気に左右されない」(片山社長)として大幅な変更がないとしている。具体的には2009年3月期の通期の売上高見通しは、前回の予測から変更なしの2200億円。前年同期比で59億円増になる。次期の2010年3月期は売上高で横ばいにとどめたい考え。

 なお、NECフィールディングは来年3月末までに社名ロゴを「FIELDING」から「NEC」に統一する(写真2)。片山社長は「NEC本体などグループとの連携をより一層強めていく」と言う。