図●LogAuditor TagGateの利用画面例。ICタグを張り付けた文書の履歴を検索したところ
図●LogAuditor TagGateの利用画面例。ICタグを張り付けた文書の履歴を検索したところ
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 三菱電機インフォメーションテクノロジーは2008年10月28日、紙文書の持ち出し状況をRFID(無線ICタグ)を使って監視するためのソフト製品「LogAuditor TagGate」を発表した。

 LogAuditor TagGateは、文書ファイルに貼り付ける同社製のUHF帯ICタグと、出入り口に設置したICタグ読み取り装置(いずれも別売)とを組み合わせて使用する。LogAuditor TagGateが出入り口を通過するICタグの情報を逐一記録。いつどの文書が持ち出されたかを追跡できる。持ち出し禁止文書がゲートを通過した際にはすぐさま回転灯やブザーをオンにする機能も備える。

 この製品の適用を想定しているのは、企業内における重要文書の管理業務。これまで多くの企業では、目視や張り付けたバーコードを使って確認していたという。「貸し出し・返却の手続きがきちんと実施されているか、持ち出し禁止の書類が持ち出されていないかどうか、指定された期日に廃棄すべき文書が確実に廃棄されているかどうかを確認するため、企業では棚卸し業務に多くの時間を割いている」(三菱電機インフォメーションテクノロジー広報担当)。ICタグ装置とLogAuditor TagGateを活用することで、棚卸し業務が効率化でき、かつ見落としなどのミスを減らせるとしている。

 LogAuditor TagGateの価格は630万円(税込)。三菱電機インフォメーションテクノロジーが想定している最小構成(ICタグ100~200枚程度、読み取り装置を設置する出口が一つ、LogAuditor TagGateを動作させるサーバーおよびパソコンが1台ずつ)の参考価格はおよそ1000万円。出荷は11月15日。