ヤフーは2008年10月28日、購買意欲が高いと推測されるユーザーに限定して広告を配信する「『ダイレクトレスポンス』行動ターゲティング」広告を12月上旬から開始すると発表した。行動ターゲティング広告によるブランディング効果だけでなく、直接的な販促効果を望む広告主にも訴求できる広告商品をそろえ、広告主の満足度を高めることを狙うという。

 通常の行動ターゲティング広告と比べて、ユーザーの行動の時期も考慮して、関心の度合いを数値化するのが特徴。具体的には、通常の行動ターゲティング広告が過去28日間の行動履歴からユーザーの関心を特定する一方、ダイレクトレスポンスは過去180日間の行動履歴を分析する。ただし、直近90日間に広告主が希望するカテゴリーの検索やページ閲覧(Yahoo! JAPAN内)、広告主の広告への接触・クリックといった行動をしていないユーザーを配信対象から除く。さらに、より直近の行動を重視して関心度合いを判断する。

 広告主は一般的な行動ターゲティング広告と同様に、金融・保険・証券、旅行、通販化粧品、健康食品、小売り、中古車販売・買い取り、人材などを想定している。本格的に購入を検討しているユーザーに的確に訴求したい広告主が向くという。

 広告単価は一般的な行動ターゲティング広告と比べて2~3倍になる予定だが、ヤフーのテストではこれまでの行動ターゲティング広告と比較して最低でも2倍以上のCTR(クリック率)を記録しているという。

 開始当初は、Yahoo! JAPANのサイト内で広告配信し、行動ターゲティング広告のパートナーサイトでの配信は来春以降を予定している。