米Riverbed Technologyは米国時間2008年10月27日,WAN高速化装置「Steelhead」に関するソフトウエア群の新版を発表した。これらの利用により,企業はいっそうITインフラを統合して社員の生産性を高め,データ保護を推進しながらコストを抑制できるとしている。いずれも年内に出荷開始する。

 新版の「Riverbed Optimization System(RiOS)5.5」は,災害復旧のための複製機能を高速化し,占有する帯域幅を4分の1に縮小した。デスクトップ・パソコンやWANインフラを追加することなく,社員の生産性を効率化できるとしている。また,アプリケーション層でLotus Notesをサポートするほか,Exchange Server 2000/2003/2007への対応を実現した。

 一方,新版の「Steelhead Mobile 2.0」は,SSL高速化機能を向上した。これにより,自宅や外出先,支社などでも,LAN接続並みの作業環境をユーザーに提供できるとしている。

 このほか,サード・パーティ製のアプリケーションを組み込むための実行環境「Riverbed Services Platform(RSP)」も強化した。米VMwareの仮想化技術を採用により,専用サーバーを設定することなく,最大5つの他社製ソフトウエア・モジュールを利用できる。