米IBMは米国時間2008年10月27日,必要な情報を適切なタイミングで入手できる環境の実現を目指す同社の「Information on Demand(IOD)」戦略を補強するため,「Information Agenda」と呼ぶ概念を発表した。Information Agendaシステムを構築する新ソフトウエア/サービス/ソリューションを提供していく。

 同社の新たなソフトウエアやサービスを利用すると,情報を集中管理して信頼できるデータを引き出し,より優れた意思決定が行えるという。業務効率を高め,情報の有効活用が可能となり,新たな情報を生みだし,革新を引き起こせると同社は見ている。

 例えば,金融/医薬品/販売といった特定業界向けや財務管理向けの新ソリューション7製品と,分析ソフトウエア用の各種コンサルティング・サービスを用意する。IOD環境の実現に向けた4種類のアプリケーション開発/メンテナンス・サービス,Information Agendaシステム構築に使える参照アーキテクチャ「IBM Archive Reference Architecture」も新たに提供する。ソフトウエアの新製品として,小売店が偽造品/商品横流し対策をする際などに使える資産追跡用アプリケーション「InfoSphere Traceability Server」をリリースする。

 「InfoSphere Foundation Tools」などの「InfoSphere」製品系列を対象とする新たな購買方式「“Flex”Offering」を設定し,顧客の必要に応じたシステム構築を支援していく。

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