中小企業向け運用管理/内部統制ソフトを手がけるエムオーテックス(MOTEX)は,クライアントPC側の監視エージェントを用いた社員の行動管理とWeb型グループウエア機能を組み合わせたソフトの新版「LanScope Eco2」を,2008年11月14日にダウンロード出荷する。価格は,10クライアント時に9万8000円程度から。

 LanScope Eco2は,社員の行動把握などセキュリティ情報を組み入れたWeb型グループウエアである。グループウエアやSFA(営業支援)としての基本的な機能に加えて,クライアントPCのインベントリ情報やユーザーの操作履歴ログといった,クライアント監視/管理の情報を基にしたユーザー管理が可能である。

 エージェントが収集するユーザー操作履歴ログを利用することで,管理職による部下の行動監視や勤務時間の動向把握が容易になるほか,個々の社員にとっては自分の行動を把握できる。例えば,社員が自分で登録/定義したスケジュール枠の時間内で使用したアプリケーション名や作成したファイル名,送信先メール・アドレスなどを,週報として記録できる。

 新版では,勤怠報告をPCのログオン/ログオフで代用する「勤怠管理機能」を追加した。勤怠レポート生成も可能であり,個人の勤怠状況が基準値と比べてどう異なるのか,1カ月間のトレンド推移はどうなのか,といった状況をGUIで把握できる。ある社員が,ある時期を境に急激に多忙になり,多忙な状況がどれだけ続いている,といった状況がグラフで見えるようになる。

 なお,LanScopeブランドを冠したソフトには,今回のLanScope Eco2のほか,汎用のエージェント型クライアント管理ソフト「LanScope Cat6」や,電子メールの運用を監視するセキュリティ・ソフト「LanScope Guard2」などがある。