写真1 開発中のP2P対応デジタル・フォトフレーム
写真1 開発中のP2P対応デジタル・フォトフレーム
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 ネットワーク関連製品を開発・販売するプラネックスコミュニケーションズは2008年10月23日,都内で主要取引先向けの内覧会を開催し,2008年後半から2009年にかけて出荷を予定しているネットワーク関連機器を展示した。

 それらの中で最も注目を集めたのが,2009年第1四半期から順次出荷を予定しているWi-Fi対応のデジタル・フォトフレームだ(写真1)。一般的なデジタル・フォトフレーム同様,インターネットにつないで写真共有サイトから自動的に写真をダウンロードできるだけでなく,ユーザーのフォトフレーム同士をP2P(Peer to Peer)通信で直接つないで写真表示を同期させる機能を備えている。

 この機能を使うと,例えば自宅で撮影した子供の写真を実家の両親に見せることが,ネットワークの知識なしに実現できる。親にデジカメで撮影した写真データを見せたいが,親がパソコンを使えなくて困っている人たちに朗報だろう。親しいグループ内でちょっとしたメモ書きや行き先の地図情報などを見せ合うなど,アイデア次第でさまざまな活用ができそうだ。

 そのほかの分野では,同社の主力である無線LAN分野で,標準化完了が近づいてきた(2009年予定)IEEE802.11n対応機器を多数投入するのが目を引いた。第一弾として,世界最小クラスのIEEE802.11n(Draft2.0)対応USB無線LANアダプタ「GW-USMicroN」や,全ポートがギガビット・イーサネットに対応したハイエンド向け無線ルーター「MZK-W300NAG」,同無線LANコンバータ「GW-EC300NAG5P」などを2008年11月下旬から出荷する。同社によれば,2009年にはパソコンを使わずに本体付属のタッチパネルで接続設定を行えるゲーム機ユーザーなど向け製品も発売する予定だという。