スライドを開けた様子
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キーボードの接写
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五つのボタン(menu含む)とトラックボール(直径5.1mm)。その下には,充電およびデータ転送用のmini USBコネクタが見える
五つのボタン(menu含む)とトラックボール(直径5.1mm)。その下には,充電およびデータ転送用のmini USBコネクタが見える
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 入手したT-Mobile USAが発売した「T-Mobile G1(G1)」を触ってみて,米国で一般的に使われている携帯電話機とやや異なる特徴がいくつかあった(入手時の記事)。

 G1は,QWERTY型キーボードをスライド式で利用できるようにしている。ただし筐体外部に,(1)メニュー表示用ボタン,(2)「Send」ボタン,(3)スクリーンのオン/オフ用も兼ねた「End」ボタン,(3)「Home」ボタン,(4)「Back」ボタン,そして(5)「Enter」機能付きトラックボール,を用意している。さらにディスプレイは,タッチパネル機能を搭載しているため,キーボードなしでもある程度の操作ができる。ただし,タッチパネルは,iPhoneのタッチパネルのようなマルチタッチ機能はなく,同時には一点への接触しか認識しない。例えば画像の縮小・拡大は指一本で実行する。なお,iPhoneにはない「コピー&ペースト」機能は,T-Mobile G1でも今のところ見つからなかった。ただし,複数の入力手段を備える点は,iPhoneと比べて好印象である。

 QWERTYキーボード,タッチパネル,トラックボールの3入力インタフェースをすべて備えたのは,こうしたスマートフォンでは珍しい。どれか二つであれば多くの例がある。G1を開発した台湾HTC製の最近のスマートフォン製品の多くや,カナダのResearch In Motion (RIM)製で,米国などで10月8日に発表されたばかりのスマートフォン「BlackBerry Storm」がQWERTYキーボードとタッチパネルの計二つを搭載している。やはりRIM製で,日本でもNTTドコモが2008年度中に発売する予定の「BlackBerry Bold」はQWERTYキーボードとトラックボールを備えているが,ディスプレイにタッチパネル機能はない。

 もう一つ,米国での多くの携帯電話機との違いは,着信音を鳴らすか,バイブレーションにするかを切り替える,専用のミュート(mute)ボタンがなく,代わりにスピーカーの音量調節用のボタンがある点。G1では,音量のマイナス・ボタンを押し続けると音量がゼロになり,バイブレーション・モードに切り替わる。米国市場向け携帯電話機ではiPhoneでさえ備える専用のミュート・ボタンがない点は,意外と思い切った変更点だといえるかもしれない。

音楽データを着メロに設定可能

 電池の充電は,mini USBコネクタ経由で行う仕様。パソコンにつないでMP3形式などの音楽データを転送しながらでも,電池を充電できる。ちなみに,音楽データから,好きなものを選んでそのまま電話の着信音に設定できる。この機能は日本では各種の「着うた」サービスと競合しそうだ。

動画 複数の入力手段を備える(約2分45秒の動画)
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