米Googleは米国時間2008年10月22日,携帯電話機向けソフトウエア基盤「Android」用アプリケーションの販売/配布サイト「Android Market」を開設し,アプリケーションの無償ダウンロードを開始した。開発者からのアプリケーション登録は,10月27日より受け付ける。有償アプリケーション販売は2009年第1四半期に始める。

 ユーザーはダウンロードしたアプリケーションを評価したり,コメントを書き込んだりできる。現在50種類以上のアプリケーションを用意している(関連記事:[Android端末使用レポート3]Android Marketの使い心地はApp Storeとほぼ同じGoogle,アプリ販売/配布サイト「Android Market」を端末発売に合わせて開設)。

 アプリケーションの販売/配布を希望する開発者は,初期登録料25ドルを支払い審査を受ける。有償販売が始まると,開発者は売上額の70%を受け取れる。残る30%は通信料と決済手数料に割り当て,GoogleはAndroid Marketの売り上げから収入を得ない。

 Android Marketは,米Appleが開設した携帯電話機「iPhone」/携帯メディア・プレーヤ「iPod touch」用アプリケーションの販売/配布サイト「App Store」に対抗する位置付けのサービス。App Storeでは,アプリケーション提供者が販売額の30%をAppleに支払う(関連記事:アップルがiPhone向けアプリ配布サイト「App Store」をオープン,500タイトル以上を用意一夜にして新たなソフト市場が誕生,開発者も大興奮の「App Store」)。

 このほかカナダのResearch in Motion(RIM)もスマートフォン「BlackBerry」用アプリケーションをダウンロード販売するオンライン・ストア「BlackBerry Application Storefront」を2009年3月に開設する。開発者は販売価格を自ら設定でき,売上額の8割を得られる(関連記事:RIM,BlackBerry用アプリのオンライン・ストアを開設,売り上げの8割を開発者へ)。

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