カスペルスキーラブスジャパンは2008年10月21日,日本市場でSaaS(ソフトウエア・アズ・ア・サービス)型のセキュリティ対策サービス「Kaspersky Hosted Security(仮称)」を提供すると発表した。

 Kaspersky Hosted Securityは,ISP(インターネット・サービス・プロバイダ)やASP(アプリケーション・サービス・プロバイダ)などの事業者を通じて提供されるセキュリティ対策サービス。プロバイダは自社のサーバーにKaspersky Hosted Securityを組み込んでユーザーにサービスを提供する。インターネットから受け取るデータに対しては,まずプロバイダのサーバー上でKaspersky Hosted Securityの機能を使ったセキュリティ・チェックを受けてから,各ユーザーに配信される。

 Kaspersky Hosted Securityで提供を予定しているサービスとしては,メールのウィルス対策やスパム対策,送信元のIPアドレスからメールの安全性を判定するレピテーションなどが予定されている。圧縮あるいは暗号化されたファイルが添付されていても,それらを解凍/復号化して判定することが可能だ。

 ユーザーは,Kaspersky Hosted Securityを組み込んだプロバイダと契約することで同サービスを利用できる。現在,複数のプロバイダと交渉しており,2009年4月~6月頃のサービス開始を予定する。各プロバイダからは,Kaspersky Hosted Securityではない独自のサービス名で提供される形も想定している。

 なおカスペルスキーラブスジャパンでは,クライアント向けの月額課金制セキュリティ対策サービス「Kaspersky Non Stop Security」の提供も同時に発表した。Kaspersky Non Stop Securityは,プロバイダからセキュリティ対策プログラムをダウンロードし,毎月の使用料を支払う形で利用する。このKaspersky Non Stop Securityも,2009年4月~6月頃のサービス開始を予定する。