ジュニパーネットワークスは2008年10月21日,エッジ・ルーターの機能を強化する四つのモジュール製品群を発表した。今回の製品によって,同社の従来スイッチ/ルーター製品の持つ機能や性能を,ISPや通信事業者などのサービス・プロバイダ向けに大幅に強化する。大量のトラフィックを処理する能力や,高度なサービス機能を両立させることでNGNのエッジとしても利用できるようになるという。

 今回の製品群は,「Flexible PIC Concentrator」(MX-FPC),「MultiServices DPC」(MS-DPC),「IQ2-E PICs」,「CFEB-E」の四つで構成する。

 イーサネットに特化したレイヤー3スイッチ/ルーター製品「MXシリーズ」向けのモジュールが,MX-FPCとMS-DPCの二つである。MX-FPCは,MXシリーズにOC-192およびOC-48のSONETインタフェースを追加する。MS-DPCは,MXシリーズにSBC(session border controller)や動的アプリケーション・モニタリング(加入者情報とアプリケーションを結びつける機能),NAT機能などを追加する。これらのモジュールを追加することで,主にエンタープライズのコア・スイッチとして使われているMXシリーズを,NGNのエッジとして利用できるようにするという。

 一方,IQ2-E PICsとCFEB-Eは,ルーター製品「Mシリーズ」にキューイング機能や高速フォワーディング機能を追加し,エッジとして利用できるようにするモジュールである。

 同社は,従来から持っている「MXシリーズ」や「Mシリーズ」と,今回の機能強化用モジュールを合わせて「インテリジェント・サービス・エッジ」と呼び,サービス・プロバイダ向けのエッジ製品として提供していく。