写真1◎地図上のチャットサービス「Chamap(チャマップ)」
写真1◎地図上のチャットサービス「Chamap(チャマップ)」
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写真2◎Chamapの作者であるKentaro氏
写真2◎Chamapの作者であるKentaro氏
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写真3◎サン・マイクロシステムズの藤井彰人 新規ビジネス開発本部テクノロジー・マーケット&コミュニティ開発統括部長
写真3◎サン・マイクロシステムズの藤井彰人 新規ビジネス開発本部テクノロジー・マーケット&コミュニティ開発統括部長
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 サン・マイクロシステムズとリクルートは2008年10月20日、共同で開催するマッシュアップ・サービス開発コンテスト「Mashup Awards 4」の結果を発表した。最優秀賞には地図上のチャットサービス「Chamap(チャマップ)」が選ばれた(写真1http://chamap.net/)。

 Mashup AwardsはWebサービスAPIを組み合わせて開発するサービスの独創性を競うコンテスト。4回目となる今回は応募作品数は259と、前回の193を大きく上回った。

 最優秀賞となったChamapは、利用者をアイコンとして地図上に表示し、サービスにログインしている利用者同士でチャットをするというもの。文字だけでなく、入力した文字を合成音声でしゃべらせることもできる。

 「東京駅周辺のバー」などと指定して目的の店を検索したり、その店や関連するWeb上のニュースについて利用者同士で話したりできる。作者のKentaro氏(写真2)は「利用者同士でリアルタイムに話題を共有して、実際の行動につなげやすい意思決定に役立てられる」と話す。

 Chamapを最優秀賞に選んだ理由について、主催者であるサンの藤井彰人 新規ビジネス開発本部テクノロジー・マーケット&コミュニティ開発統括部長(写真3)は「プラットフォームとしての可能性」を挙げた。「ユーザーインタフェース(UI)がゲームのように使いやすく面白い。楽しいUIを持つChamapを土台に、様々な応用ができそう。日本からはプラットフォームサービスが生まれにくいなか、大いに期待できると考えた」(同)。

 応募作品全体の傾向として藤井統括部長は「目的意識を明確にしているサービスが増えてきた」と話す。「たくさんのWebサービスを寄せ集めた作品は減った。全体のクオリティは確実に上がっている。受賞をスタートと思って、さらに技術力を磨くなどマッシュアップの発展に貢献してほしい」(同)。

 その他の主な受賞作品は以下の通り。

・優秀賞/Technology賞(Sun Microsystems賞)
「Newsgraphy(http://newsgraphy.com/)」
作者:浜本 階生

・優秀賞/Business賞(RECRUIT賞)
「モバロケ(http://mloc.jp/)」
作者:クリエイトシステム

・優秀賞
「emo[エモ] - ブログを書いたら自分がわかった!(http://blog-emotion.com/emo/)」
作者:株式会社クロスワープ

・優秀賞
「MASHUP×CROSSWORD(http://xword.zakura.jp/)」
作者:チームオクヤマ