ミラクル・リナックスは2008年10月20日,“Netbook”と呼ぶ小型で低価格のノート・パソコンに最適化したLinuxディストリビューション「Asianux Mobile Netbook Edition」を発表した。Asianux Mobile Netbook Editionは,中国のレッドフラッグ,日本のミラクル・リナックス,韓国のハーンソフト,ベトナムのベトソフトウェアの4社が共同開発したもの。国内ではミラクル・リナックスが商標を持ち,製品販売やサポートを手がけている。提供時期は,未定である。

 Asianux Mobile Netbook Editionは,ネット利用に特化した携帯デバイス「モバイル・インターネット・デバイス」(MID)用のディストリビューション「Asianux Mobile Midinux」をベースとしており,Atom向けの軽量Linuxなどを手がけるオープンソース・プロジェクトの「Moblin」の仕様に準拠している。同ディストリビューションを使うことで,一般的なディストリビューションに比べてノート・パソコンのバッテリ寿命を25%延せるほか,ブート時間も17%短縮できるという。

 パッケージには,Linux OS本体のほか,韓国ハーンソフト社のオフィス・スイート製品「Thinkfree」,Adobe Flashを利用してユーザー・インタフェースをカスタマイズ可能なランチャ・ソフトをはじめ,Netbook向けのインターネット関連やマルチメディア関連のアプリケーションが多数付属する予定である。