写真1●エムオーテックスの展示ブースの様子
写真1●エムオーテックスの展示ブースの様子
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 東京ビッグサイトで開催中の「ITpro EXPO 2008 Autumn」では,企業ユーザーのニーズの高まりを受けて情報漏えい対策や内部統制に対応した資産/ネットワーク管理ツールの出品が目立った。エムオーテックスが展示しているネットワーク・セキュリティ統合管理ツール「LanScope Cat6」もそうした製品の一つだ(写真1)。

 同ツールは,管理対象のクライアント・パソコンにインストールするエージェントと,管理用のサーバー・マシンにインストールするマネージャで構成する。対応OSは,エージェントがWindows 98からWindows Vistaまで幅広く対応,マネージャはWindows 2000 ServerおよびServer 2003である。マネージャはWindowsパソコンで動かす必要があるが,管理作業はWebベースでも可能なのでWebブラウザさえあればOSは問わない。

 2008年3月に出荷を開始した最新版のCat6では,前バージョンのCat5から「アプリケーションID監査」などの新機能が追加されている。アプリケーションID監査とは,任意のアプリケーション上で特定の値(ID名など)をログとして出力できる機能のこと。従来は「ウインドウ・タイトル」や「exe名」などを基準にしてアプリケーションの利用を禁止/許可することしかできなかったが,Cat6では「特定のWebページで特定のユーザーIDを使ってログインしたIDを把握できる」といった設定が可能になっている。

 そのほかのウリとして同社では,リポート機能の充実ぶりを挙げている。「ITに詳しくない監査法人にそのまま見せられるリポートを出力できる」(エムオーテックス営業技術部の久保貴弘氏)。実際に,国内の有力な監査法人にリポートを見てもらい,お墨付きをもらっているという。

■変更履歴
第3段落のアプリケーションID監査に関する記述で,以下の3カ所誤りがありました。お詫びして訂正します。本文は修正済みです。 [2008/10/20 18:15]
  • [誤]「特定の文字列の送信だけを禁止したりできる機能」→[正]「特定の値(ID名など)をログとして出力できる機能」
  • [誤]『従来は「ウインドウ・タイトル」を基準』→[正]『従来は「ウインドウ・タイトル」や「exe名」などを基準』
  • [誤]「特定のWebページで特定のユーザーIDを使ってログインするのだけを止める」→[正]「特定のWebページで特定のユーザーIDを使ってログインしたIDを把握できる」