写真◎エム・アイ・ネットワークの伊勢雅英代表
写真◎エム・アイ・ネットワークの伊勢雅英代表
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 10月15~17日に東京ビッグサイトで開催しているITpro EXPO 2008 AutumnのTrusted Client PCパビリオン Powered by 経営とITのブースでは,インテルのデスクトップPC向け統合管理技術「vPro」搭載パソコンを展示中だ。16日には「これからのPCに求められるもの」という演題でエム・アイ・ネットワークの伊勢雅英代表(写真)が講演。「これまで企業のクライアントPCには主に高性能や耐久性が求められていた。現在求められているのは運用管理のしやすさと高水準のセキュリティの2点だ」と話した。

 伊勢代表は,vProはこれら2点の実現に有効だとする。遠隔地にあるパソコンの電源をネットワーク経由でオン/オフする,リモートでWindowsのパッチを適用したりウイルス定義ファイルを更新したりするといったことが可能になるからだ。vProを駆使することで,「情報漏洩を防止でき,情報システム担当者の負担軽減につながる。管理コストの削減も企業全体のセキュリティ向上もクライアントPCに始まる」(伊勢代表)。

 同氏は,今後のクライアントPCのキーワードは「エコロジー」になるとの見方も披露した。企業全体のエネルギーコストの削減は利益向上につながる。「欧州では企業の環境保護に取り組む姿勢が,その企業のサステナビリティ(持続可能性)の度合いを示す主要な要素になっている。国内でも今後,エコへの取り組みが活発化する可能性は十分にある」と語る。

 ただし,消費電力や発熱の少ないクライアントPCを一気に企業へ導入することは費用を考えると容易ではない。伊勢代表は「一気に導入したほうが効果は大きいが,まずは企業の重要なセグメントから導入するだけでも十分」と締めくくった。