DTSは2008年10月15日,開催中のITpro EXPO 2008 Autumnで,2.5インチHDD(ハードディスク・ドライブ)にディスク・キャッシュ用DRAMを組み合わせ,3.5インチHDDとして利用できるようにしたディスク装置「Mcell」の新モデルを展示した(写真)。従来製品と比べ,ディスク容量を大幅に拡張したほか,製品を構成する各種部品の性能を高めた。2008年12月下旬から税込18万9000円で出荷する。
Mcellは,2.5インチ大で厚さ9ミリのHDDと,ディスク・キャッシュ用の容量1GバイトのDRAMを,3.5インチ大のHDD型ケースに収容した製品。サーバー機からはSATAII接続の3.5インチ型HDDとして利用できる。ディスク・キャッシュ用メモリーにより,HDDへのアクセス性能を高めた。
2.5インチHDDとDRAMのほか,専用の処理チップとバッテリ(コンデンサ)を内蔵する。コンデンサは,停電時にメモリー上のデータをディスクに退避させるUPSとして機能する。
新モデルではディスク本体の大容量化(160Gバイトから500Gバイトへ)に加え,処理チップの高速化,コンデンサの大容量化,サーバー接続インタフェースの高速化(SATAからSATAIIへ)などを図った。