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 日本ストラタステクノロジーは,Citrix XenServerのライブ・マイグレーション機能をHA(高可用性)に利用するソフト「Avance」を,ITpro EXPO 2008 Autumnの展示ブースでデモンストレーションして見せた。2重化された電源の1つを故意に停止させ,システム異常を検知したAvanceがライブ・マイグレーションを発動させる。

 Avanceは,サーバー仮想化ソフトのライブ・マイグレーション機能(稼働中の仮想サーバー機を,異なる物理サーバー機へと移動させる機能)と,物理サーバー機のハードウエア監視機能を組み合わせた高可用性ソフトである。2重化されたハードウエアの故障や温度の上昇といったシステム停止を引き起こす予兆を検知すると,ライブ・マイグレーションを実行する。これにより,システム停止を抑止する。

 ライブ・マイグレーションにより,フェール・オーバー・クラスタリング・ソフトのような他の一般的なHAソフトを利用する場合よりも安価に可用性を確保できる。一方,利用上の制約として,物理サーバーの台数が2台に限定されるほか,システム故障の予兆を検知する条件をユーザーが任意に設定することができない。

 Avanceがライブ・マイグレーションのプラットフォームとして利用するサーバー仮想化ソフトはXenServer。Avanceは,日本ストラタステクノロジーが2008年10月14日に,XenServerを含んで73万2900円(税込)で出荷を開始している。