米モジラ・ファウンデーションは2008年14日(米国時間),オープンソースのWebブラウザ「Firefox 3.1」ベータ1の公開を開始した。モジラのWebサイトから無償でダウンロードできる。

 Firefox 3.1ではHTMLレンダリング・エンジンに「Gecko 1.9.1」,JavaScriptエンジンに「TraceMonkey」を採用する。TraceMonkeyはJIT(ジャスト・イン・タイム)コンパイラを備え,従来よりも高速な処理が可能といわれる新しいJavaScriptエンジン。ただし,今回公開されたベータ1では,初期設定で無効になっている。

 その他,CSS 2.1,CSS 3への対応を強化し,HTML 5の新機能であるvideo要素とaudio要素をサポートする。タブ切り替えのための新しいショートカットの追加や,スマート・ロケーション・バー(ユーザーがバーに入力した文字列と一致する履歴やブックマークをドロップダウン・リストで表示する)の改善など機能面も強化された。また,ユーザーの許可があれば,Webサイトがユーザーの現在位置情報を取得できるW3C規格「Geolocation API Specification」をサポートする。

 対応OSはWindows 2000/XP/Vista,Windows Server 2003,Mac OS X 10.4以降,Linux。現時点で日本語,英語を含む36の言語に対応している。