写真●Panda Managed Office Protectionの管理者用ページ
写真●Panda Managed Office Protectionの管理者用ページ
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 PS Japanは,ITpro EXPO 2008 Autumnに「Panda Managed Office Protection」を出展している(写真)。これは2008年10月10日に開始した企業向けのセキュリティ・ソフト管理サービスで,展示は今回が初めてだという。PS Japanは,スペインのセキュリティ・ベンダーであるパンダ・セキュリティの日本法人。

 Panda Managed Office Protectionは,セキュリティ・ソフトを社員に配布してパソコンにインストールさせ,それをリモートから管理できる。セキュリティ・ソフトの管理用サーバーを設置・運用する必要はない。管理対象になるセキュリティ・ソフトは,ウイルス対策,スパイウエア対策,クライアント用ファイアウォールを備える。

 企業の管理者は,「ファイアウォールのポリシーを適用する」「ウイルス対策のスケジュール・スキャンを実施」といった内容を,クライアント側で強制的に実行させることができる。こうした管理内容は,管理者がパンダ・セキュリティが運用するサービス用サーバーにログインして,Webページで設定する。

 社員へセキュリティ・ソフトを配布する方法はいくつかある。例えばWebの管理ページでプロファイルを作成・適用したあと,社員に「プロファイルを適用したセキュリティ・ソフトをダウンロードできるリンク」をメールで送る。パソコンにインストールされたセキュリティ・ソフトは,管理者が決めたタイミング(8時間おきなど)でサービス用サーバーにアクセスして,新しいプロファイルがあればダウンロードして適用する。

 サービス料金は年間サブスクリプション制を採用している。例えば,ライセンス数(管理対象のマシン数)が1~25台の場合で,1年間で1台当たり6000円(税別)。上記はセキュリティ・ソフトおよびサービス用サーバーの利用代と,電話とメールによるサポート料を含む。Windowsクライアントのほか,ファイル・サーバーも1ライセンスとしてカウントできる。「ゆくゆくは家庭のネットワーク管理者にも広げていきたい。家族,あるいは離れたところにいる両親のパソコンを管理してあげる使い方もあるだろう」(PS Japanの森豊・代表取締役CEO)。