写真1●顧客の対応履歴を表示するデモ 顧客から電話を受けると,番号通知された顧客の電話番号から基本情報やこれまでの対応履歴などをパソコン側の画面に表示する。大規模な顧客管理システムが不要で,小さい商店でも導入できる。
写真1●顧客の対応履歴を表示するデモ 顧客から電話を受けると,番号通知された顧客の電話番号から基本情報やこれまでの対応履歴などをパソコン側の画面に表示する。大規模な顧客管理システムが不要で,小さい商店でも導入できる。
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写真2●携帯電話機で撮影した写真を編集するデモ 携帯電話機で撮影した写真をパソコンに転送し,パソコンの編集ソフトで編集する。編集後の画像を携帯電話機に戻すこともできる。
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写真3●注文伝票を作成するデモ 携帯電話機でカタログにある注文商品のQRコードを読み取り,商品情報をパソコンに転送。パソコン側では注文伝票を作成し,確認サインを入力すると注文情報が携帯電話機経由で送信される。
写真3●注文伝票を作成するデモ 携帯電話機でカタログにある注文商品のQRコードを読み取り,商品情報をパソコンに転送。パソコン側では注文伝票を作成し,確認サインを入力すると注文情報が携帯電話機経由で送信される。
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 10月15日から始まったITpro EXPO 2008 Autumnで,KDDIは携帯電話機とパソコンを連動して活用する業務ソリューションを展示している。「これまでは安価な携帯電話機に業務アプリケーションを詰め込んで,多少使いづらくても全部携帯電話機で済ませるという考え方が主流だった。しかし10万円を切るノートパソコンが一般的になった現在,パソコンでやりやすい作業はパソコンで行い,トータルで作業効率が高まるようなソリューションが望ましい」(KDDIブースの説明員)という。FMC(fixed mobile convergence)ソリューションの一つに位置づけている。

 ブースでは,携帯電話機とパソコンをBluetooth無線で接続し,それぞれの機器で得意とする作業を分担しながら一つの業務作業を行うソリューションの実演デモが行われている。例えば,顧客から携帯電話機にかかってきた問い合わせ電話に対して,番号通知機能で通知された電話番号をパソコンに転送し,対応中の顧客の基本情報やこれまでの対応履歴をパソコン画面に自動的に表示できる(写真1)。

 ほかにも,携帯電話機の内蔵カメラで撮影した写真をいったんパソコンに転送し,パソコン側でメモの追加や画像編集を行った後にもう一度携帯電話機に戻したり,QRコードを使って注文商品の情報を携帯電話機のカメラで認識し,その情報を元にパソコンで注文伝票を作成するといったソリューションがデモされていた(写真2写真3)。