米Novellは米国時間2008年10月14日,ビジネス・サービス・マネジメント(BSM)技術を手がける米Managed Objectsを買収することで最終的な合意に達したと発表した。Managed Objectsの獲得により,データセンター・ソリューションの拡充を狙う。買収手続きはNovellの2009年第1四半期(2008年11月~2009年1月)中に完了する見通し。金額など詳しい取引条件については公表していない。

 Novellは,自社の作業負荷管理ソリューションおよび仮想化製品にManaged Objectsの柔軟なサービス・モデリング,構成管理データベース(CMDB)技術,高度な分析技術,Web 2.0ベースの可視化技術などを加えることで既存製品の拡充を図る。ユーザーは,IT構成と作業負荷情報を抽出し,この情報を基にビジネス・サービスの提供方法をモデル化できるようになる。また,物理および仮想環境におけるデータセンターの作業負荷を可視化してシングル・ビューにまとめることで,システム管理者はビジネス・サービスの提供状況や問題を把握して対応しやすくなるとしている。

 買収後,Managed ObjectsはNovellのSystems and Resource Management部門に統合される。

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