米Intelは米国時間2008年10月14日,2008年第3四半期の決算を発表した。売上高は102億2000万ドルで前年同期と比べ1%の微増,前期からは8%増加した。純利益は20億1000万ドルで前年同期比12%増加,前期比では26%増となる。希薄化後の1株当たり利益は35セントで前年同期比17%増,前期比25%増だった。

 営業利益は31億ドルで,前年同期比44%増,前期比37%増と大幅に伸びた。粗利益率は59%,営業利益率は30%となった。

 同社社長兼CEOのPaul Otellini氏によると,当期の売上高は,第3四半期としては過去最高の金額で,「全般的に強力な業務遂行と最良の製品展開を反映した」。

 当期のマイクロプロセサとチップセットの出荷数は過去最高を記録した。小型の低価格ノート・パソコン(ネットブック)向け「Intel Atom」の売上高は約2億ドルにのぼった。

 全体的なマイクロプロセサの平均販売価格は前期を下回ったが,Intel Atomを除くと,前期から横ばいとなる。

 地域別の売上高をみると,日本を除くアジア太平洋地域が53億9000万ドルで売上高全体の53%を占めた。米大陸は18億9000万ドル(売上高全体の19%),欧州が18億8000万ドル(同18%),日本が10億6000万ドル(同10%)だった。

 また,Otellini氏は第4四半期の見通しについて「金融危機がエンドユーザーの需要にどのような影響を与えるか分からないが,当社の製品ポートフォリオ,堅固なキャッシュフロー,新技術導入の取り組み,市場の活力などに支えられ,競合社より先んじることができると確信している」と述べた。

 2008年第4四半期の業績予測は,売上高が101億~109億ドルの範囲,粗利益率が59%(プラス/マイナス2ポイント),研究開発費とマーケティングおよび一般管理費が約29億ドルとみている。

 また2008年通期の研究開発費とマーケティングおよび一般管理費が,従来予測の約117億ドルから約115億ドルに縮小すると見込んでいる。

[発表資料(PDF書類)]