社会保険庁は2008年10月10日、同庁が今年9月30日に送付した「ねんきん特別便」1554件で、誤ったメッセージを記載したと発表した。遺族年金受給者の備考欄に記載する「記載している記録は届いた本人のものではなく、亡くなった人の納付記録である」というメッセージを、対象でない受給者の欄にも記載していた。

 9月30日に送付したねんきん特別便の発送総数は1808件。今年3月までに送付して住所不明で戻ってきたもののうち、現在の住所が判明したものについて再度送付した。対象者には遺族年金のほか、老齢年金、障害年金の受給者が含まれていた。

 誤ったメッセージを記載した原因は、委託業者との連絡調整の不備。連絡の不徹底により委託業者に誤認が生じ、9月30日付のねんきん特別便すべてに同じメッセージを記載してしまった。同庁はすでに正しいねんきん特別便を作成して、お詫びの手紙と共に郵送している。