米Micron Technologyは米国時間2008年10月9日,人員縮小を含むメモリー事業の再編計画を明らかにした。アイダホ州ボイジーのNANDフラッシュ・メモリー工場を閉鎖し,今後2年間で全世界の従業員の約15%を削減する。

 同社は,顧客の需要低下と過剰供給により,NANDフラッシュ・メモリーの価格が製造コストを下回っていると説明。特に200mmウエーハの製造ラインは厳しい状況だという。そのため,米Intelとの合弁会社であるIM Flash Technologies(IMFT)がMicronのボイジー工場で製造するNANDフラッシュ・メモリーの供給を停止する。これにより,IMFTのNANDフラッシュ・メモリー生産量は月間で約3万5000ウエーハ分(200mmで換算)減少する。

 主に人員削減の影響を受けるのはボイジー工場で,まず自主退職者を募集する。対象者には退職手当の支給,再就職斡旋サービスの提供も行うという。

 リストラ関連費用は約6000万ドルにのぼる見通し。

 米メディアの報道(New York Times)によると,Micron全体の削減人数は2850人で,そのうちボイジー工場の従業員が約1500人と見込んでいる。同社は過去数年間に,すでに1000人以上の解雇を実施している。

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