監査法人トーマツは2008年10月8日,テクノロジー企業の成長率ランキング「第6回 日本テクノロジー Fast50」を発表した。過去3年間の売上高成長率をランキングを指標に選考され,1位は決済サービスを提供するウェルネット(過去3年間の売上高成長率は1053%),2位はネット広告代理店のビックタウン(同877%),3位はASP事業のアイアンドエーエス(同846%)であった。
受賞した50社のうち,インターネット関連企業が最多の44%を占めたが,2007年との比較では10ポイントの減少だった。その理由として「ネット関連企業の定義を見直してソフトウエア関連企業などに再定義された企業が増加したため」(トーマツ広報)としている。そのほかの分野では,昨年に引き続きモバイル関連企業が高い成長率を示す一方で,決済システム,ホスティングなどインフラ関連サービスを提供する企業の高成長率も目立った。
売上高成長率が1位だったウェルネット取締役の宮澤一洋氏は自社の成長要因について「社歴が古いオヤジ・ベンチャーだが,歩みを止めなかったため」とコメントした。
4位以下10位までの受賞者は,順にリニカル(同792%),ジークレスト(同494%),ファイベスト(同466%),エイチーム(同441%),サーチテリア(同437%),ミクシィ(同430%),ブレインパッド(同404%)だった。