画面1●AdSense for Gamesによる広告
画面1●AdSense for Gamesによる広告
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 米Googleは米国時間2008年10月8日,Web対応オンライン・ゲーム内にビデオ広告を表示するサービス「AdSense for Games」(ベータ版)を発表した。広告入りゲーム(アドバゲーム)事業で広告主に新たな配信メディアを提供するとともに,ゲーム開発者やサービス・プロバイダの収入源を増やす。

 既に米国でベータ運用を始めており,ゲーム開発/提供会社のコナミ,英Playfish,米Zynga,米Demand Media,米Mochi Mediaなどが導入した。米Esurance,米Sprint Nextel,ソニーの米国法人Sony Pictures Entertainmentといった会社が試験的に広告を配信している。

 AdSense for Gamesはアドバゲームを実現するサービス(関連記事:知っておきたいIT経営用語:アドバゲームとは)。オンライン・ゲーム内にビデオ広告を流すほか,ゲーム開発/提供会社の設定したキーワードやタグと連動するイメージ/テキスト広告も配信できる。広告掲載料はインプレッション単価(CPI)またはクリック単価(CPC)から算定し,成果報酬はGoogleとゲーム開発/提供会社に分配する。

 Googleが引用した米comScore Networksの調査結果によると,全世界のインターネット・ユーザーの25%以上に相当する2億人以上が毎週オンライン・ゲームをプレイしており,その数は前年比17%弱のペースで増えているという(関連記事:2007年6月の米国Webサイト,夏休みでオンライン・ゲーム・サイトが人気)。

 なお,Googleは2007年にゲーム内広告サービスの米Adscape Mediaを買収している(関連記事:Google,ゲーム内広告のAdscapeを買収)。

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