写真1●新機能の例(前受け・前払い処理)
写真1●新機能の例(前受け・前払い処理)
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写真2●日本独自機能の例(販売・仕入れ伝票照会)
写真2●日本独自機能の例(販売・仕入れ伝票照会)
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 パシフィックビジネスコンサルティング(PBC)は2008年10月8日、マイクロソフトの中堅・中小企業向けERP(統合基幹業務)パッケージ「Dynamics NAV 5.0」日本語版の販売を開始した。「全世界で7万社の導入実績を持つ製品」(萩島紀子社長)である。伝票承認や前受け・前払いといった標準機能に、PBCが日本独自の機能を追加した。

 Dynamics NAVは米マイクロソフトが2002年7月に買収した「Navision」を土台とする製品。PBCはマイクロソフトが買収するより前の2001年からNavisionの販売や導入支援を開始。製造業や貿易・輸入販売業など、外資系の日本法人や日本企業の海外支店を中心に導入を手がけてきた。

 新版は販売や仕入れの伝票承認機能や前受け・前払い処理などの機能を新たに搭載(写真1)。在庫原価管理やプロジェクト管理などの既存機能の改良も施した。

 これら標準機能に加えて、PBCは独自に日本向け機能を追加開発した。具体的には借方と貸方を区別した取引内容の記録、販売や仕入れの照会、西暦と和暦の変換、郵便番号辞書などだ(写真2)。「Dynamics NAVは半年あれば導入できるほど、導入サイクルが短いことが特徴。日本語版独自機能と併せて、より容易に利用してもらえるようになった」(吉島良平 取締役)。

 PBCは年間50本の販売を目指す。2009年に登場するとみられる次期版ではSaaS形態での提供も検討する。