TISは10月8日、ひまわり証券のFX証拠金取引オンライントレーディング向けインフラシステムを構築したと発表した。ヴイエムウェアの仮想化ソフトウエア「VMware Infrastructure 3」を活用して仮想化した。Webサーバー、アプリケーションサーバー合計で62台を仮想マシンで稼働させる。これにより、安定性と高いレスポンス、拡張性を確保したという。

 同システムにより、メンテナンス時やハードウエア障害時でもサービスを停止することなく別の仮想マシンへ処理を引き継ぐことを可能にした。また、取引量の拡大などでサーバーリソースが不足した際にも、仮想マシンを追加することで柔軟に拡張できる。リソースの稼働率を高めることで、消費電力量や物理スペースも抑制した。

 ひまわりホールディングスの中野 和彦情報システム部長は「日本の金融業界ではまだ先行事例の少ない仮想化技術を活用することは大きなチャレンジだったが、構築後は安定稼働している。パフォーマンスにも大変満足している」と語る。同システムの稼働開始は2008年3月。