NECソフトは,ディスク暗号化やウイルス対策,VPN接続などを包含したクライアントPC向けの総合セキュリティ・ソフト「Check Point Endpoint Security」を,2008年10月14日に販売開始する。価格は,ウイルス対策やVPNなどが1ユーザー1万1500円(税別),ディスク暗号化が1ユーザー1万9000円(税別)など。開発会社は,イスラエルCheck Point Software Technologies。

 Endpoint Securityは,エンドユーザーが利用するクライアントPC向けに必要な各種のセキュリティ機能を備えたソフトウエアである。ゲートウエイ向けではない。提供する機能に応じて,以下の3種類のソフトを用意する。(1)「Secure Access」は,ウイルス/スパイウエア対策,ホスト型ファイアウォール(アクセス制御),VPNクライアントなどで構成する。(2)「Full Disk Encryption」は,ハード・ディスクを暗号化する。(3)「Media Encryption」は,外部接続ストレージに対するアクセス制御とデータ暗号化である。

 価格は,以下の通り(いずれも税別)。Secure Accessは,1ユーザー1万1500円。Full Disk Encryptionは,プロファイル作成サービスが40万円,1ユーザー・ライセンスが1万9000円。Media Encryptionは,1ユーザー9200円。なお,以上の3つの機能を兼ね備えた「Total Security」は,1ユーザー・ライセンスが3万円。

 なお,NECソフトはこれまで,スウェーデンPointsec Mobile Technologiesが開発した暗号化ソフト「pointsec」を取り扱ってきた。一方,イスラエルCheck Point Software Technologiesは,Pointsec Mobile Technologiesの親会社であるスウェーデンProtect Dataを買収して製品統合を図るととともに,ワールドワイドでの経営統合を進めている。今回のEndpoint Securityは,pointsecを統合した製品である。