NHKの経営委員会は2008年10月7日に会合を開き,執行部が提出した次期経営計画案の内容を承認するのを拒否した。2012年以降の受信料引き下げに関する記述について,執行部と経営委員会の意見が折り合わなかったもようだ。執行部は地上波放送のデジタル化が完了する2011年度まで,受信料の引き下げを見送りたい意向だ。NHKの関係者によると,「経営委員会は執行部に対して,2012年度以降の受信料の具体的な引き下げ率を盛り込むように求めた」という。

 今回,経営委員会が次期経営計画案を承認しなかったため,2008年10月14日の予備日に次回会合が開かれることになった。執行部は次期経営計画案を一部修正したうえで,経営委員会に再び提出する見通しだ。次期経営計画は,早ければ次回会合で決議されることになる。