NTTドコモは2008年10月6日,リアルタイム性の高いアプリケーションを実行できるiアプリの新しいプラットフォーム「iアプリオンライン」を発表した。FOMAの次期モデルから利用できる。

 これまでは,コンテンツ・プロバイダから端末へのiアプリのダウンロードや,端末側で起動したiアプリからの通信のためのプロトコルとしてHTTPを利用していた。新たに発表したiアプリオンラインでは,さらにTCPとUDPのプロトコルを直接使った通信も可能にする。NTTドコモによると,従来のiアプリでもリアルタイム性のあるアプリケーションを開発するコンテンツ・プロバイダは存在したという。だが,HTTPでは十分なアプリケーション反応速度が得られないことがあった。「TCPやUDPを直接使った通信のほうが反応速度が速くなり,オンライン・ゲームなどリアルタイム性の高いアプリケーションを開発しやすくなる」(同社広報)。

 さらに,iアプリオンラインでは複数のユーザーとリアルタイム通信ができるほか,携帯電話の電話帳との連携機能「iアプリコール」なども備える。iアプリコールは利用中のiアプリからテキスト・ベースで,複数のユーザーに呼びかけられる機能で「オンライン・ゲームで一緒に遊ぶプレーヤを探すなどの用途を想定している」(同社広報)。

 NTTドコモでは2008年10月9日から幕張メッセで開催される「東京ゲームショウ2008」の同社ブースで,「iアプリオンライン」のデモを展示する予定。16タイトルのiアプリオンライン対応ゲームが出展される見通しだ。

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