図：今回の実証実験のエリア
[画像のクリックで拡大表示]
イー・モバイルとイー・アクセスは2008年10月6日，次世代移動通信技術であるLTE(Long Term Evolution)の屋外実証実験を行うために，イー・モバイルが同日に総務省に対して実験試験局免許を申請したと発表した。両社は今回の実証実験を通じて，「電波伝搬」や「スループット」，「MIMO伝送性能試験」，「アプリケーション」，「マルチセル・マルチユーザー試験」の5項目について，フィールドでのシステム性能評価やセル設計手法，設備投資効率を検討・評価する予定である（発表資料）。
実験期間は2008年12月下旬から2009年5月31日で，実験局は東京・新橋に設置する。新橋に続き虎ノ門と芝にも，順次実験局を設置する予定だ（図）。都心エリアで実施するLTEの屋外実証実験は今回が初めてだという。イー・モバイルとイー・アクセスは，2011年前半のLTE導入を目指す。
イー・アクセスは2008年1月に「新規事業開発室」を設置し，次世代通信技術の導入を前提とした新規事業の研究開発を，グループ横断で進めてきた。イー・モバイルとイー・アクセスは，「LTEはAT&T MobilityやVerizon Wireless，T-Mobile，NTTドコモなど世界の主要事業者が採用に向けた検討や実験の着手を発表しており，次世代移動通信システムのスタンダードといえる。2社は移動通信のブロードバンド化という大きなトレンドをさらに推進するため，積極的に準備を進める」としている。
