コンサルティング大手のべリングポイントは2008年10月6日,iPhone 3Gを業務用携帯電話として約1000台導入すると発表した。狙いは,モバイル環境におけるコンサルタントの業務効率化。同社のコンサルタントは顧客企業に常駐していることが多いため,iPhone 3Gを配布して社内と効率良く連絡を取れるようにする。既に導入を始めており,今月中に完了する見込みである。

 同社は,以前から全コンサルタントに高速データ通信カードと携帯電話を配布していた。今回,携帯電話をソフトバンクモバイルのiPhone 3Gに切り替え,パソコンを利用せずにインターネットに接続したり,社内と連絡したりできるようにする。「いつでもどこでもパソコン並みの環境を確保し,場所を選ばないワークスタイルを深化させていく」(べリングポイント)。iPhone 3Gに業務アプリケーションを搭載することも検討しているが,「当面の使い方はExchange Serverとの連携機能を利用してメールやスケジュールを同期する用途が中心になる」(同)。今後は自らの導入経験を生かし,iPhone 3Gを活用した業務改革を顧客に提案していくことも計画する。

 ソフトバンクモバイルによると,大口顧客によるiPhone 3Gの大量導入は今回のべリングポイントが第1号になるという。ソフトバンクが9月に開催した法人顧客向けのイベント「Softbank Summit 2008」(関連記事)ではべリングポイントのほか,ユニクロや新生銀行,クレディセゾン,大塚製薬,東急ハンズなどが導入を検討中と公表していた。

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