米Broadcomは米国時間2008年9月30日,Wi-Fiを利用した測位機能を携帯機器向けチップセットに搭載することを発表した。GPSと合わせて,現在位置をより正確に特定できるようになるという。

 Wi-Fiによる測位には,米Skyhook Wirelessの技術を利用する。Skyhookでは,各地のWi-Fiホットスポットの位置情報をデータベース化している。携帯機器からアクセス可能なホットスポットを検出し,データベースと照合することで,現在位置を細かく割り出す仕組みだ。

 現在,携帯機器の測位機能で広く利用されているGPSには,高層ビル街や屋内での測位が難しいという弱点がある。Broadcomでは,GPSとWi-Fiの測位を組み合わせることで,こうした問題を解消できるとしている。

 Skyhookの技術は,米Appleの「iPhone」や「iPod touch」に搭載された位置取得機能でも利用されている(関連記事:【Macworld】GPSは無いけど現在地が分かる,iPhoneのアップデートで地図機能が強化iPod touchの位置情報機能,国内でも一部地域で対応)。

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