NTTコミュニケーションズ(NTTコム)は2008年10月1日、日本経済新聞社(日経新聞)子会社の日経統合システムに出資し、同日から経営に参画すると発表した。約10億円を出資するとともに取締役二人、監査役一人、社員一人の計4人を参画させる。これにより日経統合システムの資本構成は日経新聞37.60%、NTTコム33.34%、QUICK29.06%となる。

 日経統合システムは日経新聞グループの情報中核会社で、東京・南砂町のデータセンターを拠点に日経新聞やQUICK、日経BP、テレビ東京などのシステムを管理・運用する。今回の提携により、両社はデータセンター関連サービスの相互販売などの協業を実施する。

 日経新聞は資本提携の狙いについて「営業協力などを通じて外販を強化する」(広報)とコメント。NTTコムは「日経統合システムの持つ事業ノウハウを共有し、メディア業界向けサービスを開拓する」(広報)という。