米アマゾン・ドットコムは2008年10月1日(米国時間)、クラウド型プラットフォームサービス「Amazon EC2」上でWindows Serverをサポートすると正式に表明した。晩秋にも対応する。ASP.NETアプリケーションなどをEC2で稼働可能になる。子会社の米アマゾン・ウェブサービスを通じてサービスを提供する。

 Amazon EC2はハイパーバイザー型仮想化ソフト「Xen」の仮想マシンを、ネットワーク経由でユーザーに貸し出すサービス。OSとしてはこれまでLinuxやOpenSolarisが使えたが、Windowsには対応していなかった。

 今回のアマゾンの発表によれば、32ビット版と64ビット版のWindows ServerがEC2に対応する。データベースソフトの「SQL Server」、デスクトップ・アプリケーションなどもEC2上で動作可能になる。

 EC2の付帯サービスも、Windows Serverから利用可能になる。クラスタリングを実現するサービス「Elastic IP Adresses」や「Availability Zone」、Xenの仮想マシンに外付けするディスクボリュームを提供する「Elastic Block Store」などである。

 EC2上で動作するWindows Serverは、リモートデスクトップ接続で管理する。ライセンス体系を含む詳細は、米マイクロソフトが10月末に開催する「PDC 2008」でアマゾン自身が発表する予定。