写真1 Fedora 10 ベータ。デスクトップ上のアイコンなどが変更されている。
写真1 Fedora 10 ベータ。デスクトップ上のアイコンなどが変更されている。
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写真2 ネットワーク設定はホスト名のみ。インストール時にネットワーク設定が不要になっている。
写真2 ネットワーク設定はホスト名のみ。インストール時にネットワーク設定が不要になっている。
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 Fedoraプロジェクトは2008年9月30日(米国時間),Linuxディストリビューションの次期版「Fedora 10」(コード・ネームはCambridge)のベータを公開した(写真1)。アルファが公開された時点のリリース予定から約1カ月の遅れとなった。

 Fedora 10 ベータでは,統合デスクトップ環境のGNOME2.23開発版とKDE4.1.1正式版を採用。次世代のパッケージ管理システム「RPMv4.6」やカーネル2.6.27も更新されている。このほか,インストーラが改良され,ホスト名の入力以外のネットワーク設定が不要になる(写真2)。fsckコマンドやmke2fsコマンドを含むファイル・システム・ユーティリティ「E2fsprogs」では,ext4がフルサポートとなった。

 公開したのは,アルファと同様にi386版とx86_64版,ppc版の3種類。インストールDVD,ネットワーク・インストール用,GNOMEまたはKDEのデスクトップ環境を採用したライブ用(ppc版は無し)のISOイメージなどをWebサイトからダウンロードできる。Fedora 10 正式版は2008年11月25日にリリースされる予定である。