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 ミラクル・リナックスは2008年10月1日,自社開発のLinuxディストリビューションの新版を発表した。GUIの管理ツールやサーバーの構築を容易にする機能の提供,統合監視ツールの同こん,など大幅に強化。加えて,ライセンス・モデルの変更や最大66%の値引きとなる他社製品からの「乗り換えキャンペーン」を実施し,シェアの巻き返しを図る。

 新版は「Asianux Server 3 ==MIRACLE LINUX V5」(写真)。旧版から60件のバグを修正したとともに,GUIを使った監視・管理ツールの搭載,IPv6への対応,インストールを容易にするウイザードを備えた「スーパーインストールDVD」の同こん,オープンソースの統合監視ツールのZABBIXの同こん,を実施した。

 また新版では,新たなライセンス・モデルを取り入れた。7年間の長期サポートや,開始と終了を任意に決められるサポート・サービス契約,ライセンスのみ(無償パッチのダウンロードが可能)の購入,など。1CPU(ソケット)用で3万7800円と安価なライセンスを用意する。

 今回,乗り換えキャンペーンとして,CPU数無制限の6万3000円のライセンスを2万1000円で提供するなど,最大66%の割り引きを実施する。他社サーバーOSや旧Asianuxの下取りが条件。期間は12月28日までとする。また新規購入の場合は先着200ライセンスまで,6万3000円のライセンスを3万1500円にするなどの割り引きを行う。出荷開始は10月7日。