写真1●ガジェットちゃんねる
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写真2●フジテレビジョンのデジタルコンテンツ局デジタル事業センターのビットスタジオ運用部部長の沼部国夫氏
写真2●フジテレビジョンのデジタルコンテンツ局デジタル事業センターのビットスタジオ運用部部長の沼部国夫氏
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 フジテレビジョン、同社子会社のフジテレビラボLLC、ソフトウエア開発を手掛けるants(東京都渋谷区)は2008年10月1日、8月からβ版を配布していたデスクトップ用ソフトウエア「ガジェットちゃんねる」の正式版を開始したと共同発表した。ユーザー数を伸ばした後に、ガジェットちゃんねるを広告メディアとして活用したい考えだ。

 ガジェットちゃんねるは、公式サイトからダウンロードしてパソコンにインストールすることで、ブラウザーを起動しなくてもネットからコンテンツを入手して、閲覧できるウィンドウズ用のソフトウエア。テレビのようなデザインのソフトのつまみをクリックすることで、天気予報、レシピなどの情報やアニメなどの動画コンテンツを、テレビのチャンネルを切り替える感覚で楽しめる。

 正式版では、交通情報やスクウェア・エニックスが運営するコミュニティサイト「スクウェア・エニックス メンバーズ」と連動した情報の配信など、コンテンツの拡充をした。チャンネルは全部で22チャンネル。

 また、気に入ったコンテンツを「iGoogle」や「livedoor Blog」など6種類のサービスに数回のクリックで投稿できる「スーツケース機能」も持つ。投稿されたブログの閲覧者も対応ネットサービスの利用者だった場合、ブログなどに張られたコンテンツから簡単な操作で自分のブログなどに転載できる。手軽にコンテンツを転載できる機能により、人気があるコンテンツは爆発的に広がる可能性があるという。

 フジテレビは、広告主向けのガジェットちゃんねるへのコンテンツ配信サービスや、ソフト内に設ける広告枠から収益化を図る。広告はバナー広告、動画広告、テキスト広告いずれも配信が可能という。2009年3月までに20社の広告主獲得を目指す。

 10月1日に都内で開催した発表会で、フジテレビジョンのデジタルコンテンツ局デジタル事業センターのビットスタジオ運用部部長の沼部国夫氏は「今期から、デジタルコンテンツ局内にデジタルメディアの営業をする部署を設けた。フジテレビとしてはテレビメディア以外の部署に営業部ができるのは画期的なこと」と、ガジェットちゃんねる事業にかける意気込みを語った。

 ガジェットちゃんねるのダウンロード数は約3000で、今年度中に10万ダウンロードを目指すという。

■関連情報
・ガジェットちゃんねるのWebサイト http://gadget-channel.jp/