米Googleは米国時間2008年9月29日,開発者がソフトウエアを最新の状態に保つためのMac OS X向けフレームワーク「Update Engine」を発表した。オープンソース・プロジェクトとしてGoogle Codeサイトで公開している。

 同社Update Engineチームのソフトウエア・エンジニア,Greg Miller氏によると,Update Engineは,Cocoaアプリケーション,設定パネル,スクリーン・セイバーのほか,一般的なファイルから,カーネルの拡張といった根本的な部分まで,あらゆるアップデートに対応する。「複数の製品の更新を1件のアップデートと同じように簡単に行える」(同氏)としている。

 同社は,誰でも利用できるシンプルなアプリケーションをはじめ,管理者レベル向けの高度なアプリケーションなど,さまざまなMac OS向けソフトウエアを公開しているが,ときには一度に複数のアップデートが必要になることもあり,各アプリケーションの条件を満たすのが困難になっていたと説明。これを解決するための手段を構築し,同様の問題に直面している開発者に公開することを決定したという。

 Update Engineプロジェクトでは,フレームワークの使用を簡素化するサンプル・コマンドライン「EngineRunner」のほか,各種更新をより詳しく管理しているユーザーのためのAPI「Objective-C」も提供する。

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