通信大手の米Sprint Nextelは米国時間2008年9月29日,モバイルWiMAX技術を用いた無線インターネット接続サービス「XOHM」をメリーランド州ボルチモアで開始した。2.5GHz帯の周波数を利用し,下りで平均2M~4Mビット/秒の通信速度を提供する。

 加入契約形態としては,長期間の契約なしでも1日当たり10ドルで利用できる「Day pass」プランのほか,月額25ドルの「Home Internet service」と月額30ドルの「On-the-go service」プランを用意。また,月額50ドルで2つの異なるWiMAX対応機器でサービスを利用できる「Pick 2 for Life」プランも用意した。

  XOHMのWebサイトでは同日,XOHMブランドの韓国Samsung Electronics製データ・カード(59.99ドル)と台湾ZyXEL Communications製モデム(79.99ドル)を販売開始した。このほか,2008年内に中国ZTEのUSBモデム,米IntelのCentrino 2仕様のWiMAX対応ノート・パソコンやフィンランドNokiaのインターネット・タブレット「Nokia N810 WiMAX Edition」を発売する予定。また,現行の3Gサービスと新しいモバイルWiMAXサービスの両方に対応するデュアル・モード製品の発売も予定している。

 なお,XOHMサービスは当初,2007年内にシカゴ,ボルチモア,ワシントンDCでWiMAXネットワークを立ち上げ,2008年前半に商用サービスを開始する予定だった(既報)。