米VMwareは米国時間9月29日,PC向け仮想化ソフトウエアの新版「VMware Workstation 6.5」をリリースした。新版は,異なる仮想マシン間でウインドウを切り替えられるようになったほか,Direct Xの3次元(3G)グラフィックスをサポートし,Virtual Machine Record Replay機能にデバッグ・ツールなどを追加した。

 新版は,Unity機能により,異なる仮想マシン上で同一アプリケーションの複数のバージョンを実行しやすくなったほか,DirectX 9.0cおよびShader Model 2.0のサポートを追加した。また,ワンステップでWindowsとLinuxゲスト・マシンとVMware ToolsをインストールできるEasy Install機能を提供する。

 Record Replay機能は,仮想マシン上での処理を記録して,後からそれを再生できるようにする。この機能により,再現が難しいソフトウエアの不具合の分析とデバッグを支援する。また,ACEオーサリング機能により,重要な仮想マシンを暗号化してVMware Playerで実行することでデータ・セキュリティの向上を図れるほか,Pocket ACE機能により仮想デスクトップ環境をUSBメモリーに格納して持ち運ぶことができるようになった。

 WindowsとLinux対応のVMware Workstation 6.5のダウンロード版は,VMware Storeから189ドルで提供されている。ボックス版は,代理店などから入手可能。VMware Workstation 6のユーザーは,VMwareのWebサイトから無料でアップグレードできる。

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