富士ソフトは2008年9月29日,任天堂の家庭用ゲーム機「Wii」上でソフトをダウンロードして購入するサービスである「Wiiウェア」向けのソフト「みんなのシアターWii」を,2008年12月に発売すると発表した(発表資料)。同ソフトは,映画やアニメなどの映像コンテンツをインターネットを介したVOD配信で楽しむためのソフトであり,映像コンテンツの配信事業も富士ソフトが行う。「Wiiウェア」によるVOD配信サービスは,今回が世界初の試みという。

 動画再生プレーヤーとしては,「みんなのシアターWii」向けに開発した「ULEXIT(ウレキサイト)」を搭載する。Wiiを接続したテレビの大画面で,DVDと同等の画質の映像を再生できる。ULEXITはデジタルテレビやIPTV向けソフトウェア開発で培った同社の技術を応用したもので,同社が定めたデジタル著作権管理方式を採用する映像配信設備に対応する。ストリーミング方式であるものの,素早いレスポンスで快適な映像を楽しめるとしている。

 映像コンテンツは,未就学児から小学生とその親の世代が楽しめるアニメや子ども向け教育番組,映画など家族全員が楽しめるタイトルを中心にラインナップする計画。また今後広くコンテンツホルダーに呼びかけ,Wiiを利用したVOD市場の拡大を図る計画。コンテンツは,1本当たり100から400Wiiポイントで提供する予定。

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