通信販売大手の千趣会とNECは2008年9月26日、通信販売業務の支援システムをSaaS(ソフトウエア・アズ・ア・サービス)として提供すると発表した。サービス名は「BELLE Direct GAIA(ベル ダイレクト ガイア)」で、通信販売の受発注管理や購買管理、顧客管理などの機能を備えている。

 千趣会が開発した通販業務支援ソフト「Directシリーズ」を、NECのSaaS向けシステム基盤上に移植した。操作画面やシステムで管理するデータ項目をカスタマイズできるため、最短3週間で利用し始められる点が特徴だ。従来はサーバーの導入・設定作業が必要だったため、最短でも導入に約2カ月かかった。顧客データなどはNECのデータセンターで管理する。

 サービス利用料は月額10万円(3ユーザー)から。これとは別に初期費用10万円(同)が必要になる。NECの試算によれば、自社専用のシステムを導入するよりも5年間の導入・運用コストは約3割下がるという。同社は年商1億円以下の通販事業者を対象に同サービスを販売し、今後3年間で150社の顧客獲得を見込む。