機械警備・巡回警備業務を行う東急セキュリティは2008年9月26日、在宅高齢者の安否を確認するサービス「シニアセキュリティ」を発表した。高齢者宅にセンサーを設置し、一定時以上動きが確認できないときに警備員が利用者宅に駆けつけるサービスなどを提供する。少子高齢化の進展に伴い増えている高齢者だけの世帯や、高齢者を家族に持つ既存顧客に訴求する。10月15日から提供。

 シニアセキュリティは安否確認、健康相談、緊急通報などのサービスで構成する。安否確認サービスは赤外線センサーにより高齢者の動きを検知する。寝室付近や玄関とリビングの間の廊下など、移動の多い複数の場所に赤外線センサーを設置する。センサーの検知情報はインターネット、電話回線を介して東急セキュリティ管制センターに届く。センサーの取り付け工事は「およそ半日で完了する」(東急セキュリティ営業部商品企画開発課)という。

 健康相談サービスは保健師や看護士などの相談スタッフが24時間365日体制で健康相談に応じるサービス。緊急通報サービスは、高齢者宅に緊急ボタンを設置、ボタンを押すと警備員が駆けつけるサービス。

 オプションのサービスとしてPASMOを利用した外出・帰宅情報のメール配信や、巡回警備も提供する。PASMOを利用したサービス「PASSenior(パスシニア)」は同社が子供向けに提供しているサービス「エキッズ」のシニア版。世田谷線を除く東急線の駅の自動改札を通過した情報を、家族の携帯電話にメール配信する。

 緊急通報、安否確認、健康相談サービスを利用するレギュラー料金が月額4515円。レギュラーのサービス加え防犯設備士の資格を持つコンシェルジュが自宅訪問、相談を受けるプレミアム料金は月額7665円。赤外線センサー設置などの工事費は4万2000円。オプションのPASSeniorは月額525円。