米Verizon Communicationsと独Siemens Networksは米国時間2008年9月25日,両社が実施した実地試験において,1040キロ・メートルを超える光ケーブルで100Gビット/秒の光伝送に成功したと発表した。今回の実験成功により,サービスの商用化に一歩近づいたとしている。

 実地試験は,Verizonが米テキサス州ダラス北部に敷設したネットワークの光ファイバを使って実施された。この実験により,100Gビット/秒の光信号を同一システム上で10Gビット/秒および40Gビット/秒の信号として同時に伝送できることを実証した。

 実験では,Nokia Siemensの高密度波長分割多重(DWDM)プラットフォーム「hiT 7500」を使い,多値変調,偏波多重,コヒーレント検出技術などを組み合わせて超長距離の信号伝送を実現した。一般的な80チャネルの超長距離DWDMシステム上で10Gビット/秒および40Gビット/秒の信号伝送を組み合わせて100Gビット/秒の伝送を実現することで,現行のネットワーク構成に物理的な変更を加えることなく,1チャネル当たり100Gビット/秒の伝送に対応できることを示した。

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